以前、起業に向いている人の条件ベスト３の中で、第一位に「思想がポジティブな人」って書いたけど覚えているかな？
最近の話だから覚えているわ。でも、元々前向きな人な性格の人ならいいけど、ネガティブな性格を変える事は難しいと思うわ
性格は後天的に変わるという人もいれば、変える事が出来ないという人もいるけど、どちらにしても性格を変えるというのは容易じゃないよね。でも、性格ではなくて考え方とか見方なら割と簡単に変えられるんだよ。
性格を前向きに変えるんではなくて、考え方を前向きになるように変えるということね
そうそう。だから今日の話は、起業をする人だけじゃなく、すべての人に役に立つ話なんだよ。あなたの仕事や人生の世界観を一瞬で変化させることができるかもしれないからしっかり聞いてね
よく面接とかで、貴方の長所と短所をあげてくださいという質問が出ます。
ただ、これは日本人の美徳というか謙虚な性格なのか、どうしても短所ばかりが浮かんで、長所がなかなか出てこないという人がほとんどです。
もちろん、逆に自分の長所ばかり浮かんで、短所はほとんど浮かばないという人もいますが、それは少数派でしょう。
それに対し、欧米人は自分の長所を積極的にアピールすることができます。
ただ、同じ日本でも、大阪の人は長所をたくさん言える人が多いですが（笑）
ケンミンショーだったかしら、テレビで大阪の人は自分の好きなところをすぐに言えるって聞いた事があるわ。しかも、「え、それって好きなところなの？」って思うようなところを、好きなところだと言ってたりしてびっくりしちゃった
まさにそういう事。欧米の人や大阪の人が、みんながみんな他の多くの人よりも優れた人ばかりというわけではないと思うよね。つまり、同じ事を、ある人は長所、ある人は短所って思うわけ。
例えばポストイットって知ってるよね。とても便利な商品だけど、最初は欠陥商品だった。だって、糊が弱くてすぐはがれて使い物にならない商品だったから。ところが、それをはがしやすいという長所に代えて売り出したところ大ヒット商品に。
同じように、スポーツ選手でも、一般的に体が大きな方が有利だけど、逆に乗馬の騎手になるには身体が小さくて体重が軽くないといけない。ラグビーのフォワードの選手が馬に乗ったら、馬がかわいそうだもんね。
つまり、自分が短所と思っている事が、実は見方を変えると長所になるといったようなことを、ちょっと難しい言葉で言うとリフレーミングと言います。リフレーミング（reframing)とは、「物事を見る枠組み（フレーム：frame）を変えて、別の枠組みで見直す（re-frame）」という意味です。
財布の中に1000円札が1枚入っていたとして、これを「1000円しか入っていない」と思うか「1000円も入っている」と思うかの違いで、当然後者の方が前向きになれる考え方です。
リフレーミングの考え方を身に着けると、何か悪いことがあったり、うまくいかないことがあっても、ひどく落ち込んだりしないですむようになり、生き方が楽になります。
例えば極端な例をあげましょう。あなたが交通事故で右足を失うような大けがをしたとします。
普通なら落ち込むところです。もう人生お先真っ暗と思っても当然です。
ところが、「良かった、まだ生きてる」「しかも、頭もしっかりしている。会話もできる」「右足は失なったけど、両手もあるし、左足もある」「義足を使えば普通に生活できるし、トレーニング次第では運動もできる」というように考えれば、前向きになれるのではないですか？そう考えれば「あれだけの事故で、良くこれだけのケガですんだな。俺ってかなり強運の持ち主じゃん」というように思えるかもしれません。
ですから、彼にふられたとしても、また新しい前よりももっと彼を見つけようと思えばいいですし、第一志望の学校に受験で失敗して第二志望の学校に入ったとしても、その学校の方があなたに向いているかもしれません。
なんでもそういう風に前向きに考える事ができれば、確実に人生が変わり、毎日が楽しくなります。だって、悪い事も良い事だと思えば、良い事しか起きないのですから。
なるほど、よくわかったわ。「短所は長所、長所は短所」って言う言葉があるけど、要するに見方が変われば、自分が短所と思っていることでも長所になり得るってことね
そそそ。だから面接であなたの長所は？って聞かれて、私には長所なんてありませんと自信を無くすんではなく、自分が短所と思っている事も、見方を変えて何か長所にすればいいんだよ
では、お手本として、先生が自分の短所をいくつかあげて、そのひとつを長所にしてみてくれませんか？
え、そうだな。おっさん、足がくさい、女性にもてない、太っている、いや、待て・・・俺って短所しかないじゃん。いや、ここはお手本を見せないと。
では、例として太っている→やさしそうに見える。冬でも薄着で寒くない。食べ物を美味しそうに食べる。悩みがなさそう（そう見えるだけだけど）。お風呂に入って湯船にお湯が少ししか入ってなくても肩までつかれるので、水道代なども少なくすみ経済的。
どうだ、参ったか
さすがは先生ね。そこまで来るとお見事っていうしかないわね。私もそういう性格に生まれたかったわ
だから、性格の話じゃなくて、見方を変えるという話なんだよ。まあ、多少無理があったかもしれないね。はい、すみませんでした。頑張ってダイエットします。太っていると悩みが無いように見えるかもしれないけど、その太っている事自体が悩みなんだよ
おまけ：それでも中々前向きな考え方になれないという人のために、私が考えたおまじないをお教えします。ほんと簡単です。今の時代にぴったりの方法です。これで人生が確実に変わります。ちなみに特許はとってませんが。
それは、「もう」を「まだ」に変換することです。
もう40歳→まだ40歳、もう10月→まだ10月 ほら全然ニュアンスが違ってくるでしょ。
もし、あなたがWORDなどで作成した文書があれば、下の画像のように、「検索と置換」の「置換タブ」より、検索する文字列のところに「もう」を入れ、置換後の文字列に「まだ」といれ、「すべて置換」のボタンを押してみてください。
もし、置換する文字がひとつもヒットしなくなったら、貴方は立派なリフレーヤー（リフレーミングの使い手）です。
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